妙経寺だより

第2号 平成24年6月

ミャンマー仏蹟参拝

小島正存

妙経寺だより創刊号をお読みいただきましていかがでしたでしょうか。今回は今年3月に「大本山池上本門寺神楽坂法縁」というお坊さんの会の皆さんと訪れたミャンマー仏蹟参拝についてご報告したいと思います。

ミャンマーは東南アジアに位置する共和制国家で、1989年までの名称はビルマ(映画「ビルマの竪琴」でご存じの方も多いのでは)でした。インド、中国、タイ、ラオス、バングラディシュに囲まれ、面積は日本の1.8倍です。

人口5322万人の9割が地方に住み、100を超える少数民族が各々独自の文化を持っています。熱帯性気候で暑気(3〜5月)、雨季(6〜10月)、乾季(11〜2月)に分かれ、北部が温帯、中部と南部が熱帯に属します。中部ヤンゴンの平均気温は27.3℃です。

人口の9割は農業従事者で、都会以外は自家発電をしています。しかし、約95%の国民の識字能力があります。その理由として3〜5月は酷暑で子供たちも家の手伝いがなく、寺院に2週間程お小僧さんとして修行にいきます。寺院では先輩僧がお経を教えます。国民のほとんどが男性も女性も寺院で仏教修行を行い、出家する人は寺に残り、他の人は社会に戻ります。みんながお坊さんを尊敬し、托鉢をしていると食べ物等を布施してくれます。人口の9割が仏教徒で、お釈迦様をお祀りするパゴダ(仏塔)がたくさん建っています。

今回は3月5日の午前零時30分、羽田空港を出発。バンコク経由で午前9時ごろヤンゴンにつき、古都ペグー見学(全長55mの寝釈迦仏−涅槃像ではなく目を開けて生きておられるお釈迦様など参拝)、翌日は朝4時起きで国内線でバガンへ移動し、世界三大仏教遺跡「バガン遺跡群」(4446基のパゴダが作られ、現在は約2700基が修復されている)を参拝しました。

パゴダは仏舎利塔とは違い大きいものは100m程の高さで、レンガと砂岩を積んで中に東西南北に面して4体のお釈迦様が祀られています。小さいもので高さが5m程で、大きさは王様から村長まで身分によって作られました。360度見渡す限りパゴダが林立する風景に感動させられました。

次の日はマンダレーに移動し、10000人以上の僧侶が生活するマハガンダヨン寺院参拝、日本人墓地慰霊参拝と古都マンダレーの王宮等を見学。翌日ヤンゴンに戻り、市内の市場や寝釈迦仏、ミャンマー仏教の総本山シュエダゴン・パゴダ参拝。

9日にバンコク経由で羽田に戻り、連日飛行機移動という強行日程を無事終了いたしました。ちょうど訪れた時が満月の時期でミャンマーではお参りが特に多いそうです。各寺院・パゴダは敬虔な信者で溢れ熱心なお参りの姿が見ることができ、私も幸せな気持ちで帰路に就くことができました。

合掌

お盆のはなし

ご先祖さまの里帰り=@家族みんなでお迎えを

まもなくお盆の季節がやってきます。多くの方がお盆休みに故郷に帰り家族と一緒に過ごすように、ご先祖さまも帰省するのがお盆です。

現代では簡略化する傾向にあるようですが、迎え火や精霊棚、盆提灯など各地に伝わるお盆の風習は、里帰りするご先祖さまや故人へのおもてなしの心をあらわしたものです。盆踊りも元々亡き人を供養するためのものでした。お盆休みは先祖供養をするお休みなのです。

目連尊者と母親

 お盆は正式には「盂蘭盆会」といいます。その由来となるエピソードが「仏説盂蘭盆経」というお経に記されています。

お釈迦さまの弟子に、目連尊者というお坊さんがいます。目連は今でいう超能力の持ち主でした。ある時、持ち前の力で亡き母親の姿をさがすと、母親は餓鬼道に堕ちて逆さ吊りの罰を受けていたのです。お腹がふくれ、手足は骨と皮だけ。見るも無惨な姿でした。食べ物をあげようとしてもたちまち炎となって、かえって母親を苦しめます。

ショックを受けた目連尊者にお釈迦さまは「たくさんのお坊さんが修行を終える七月十五日に、ごちそうを用意してお経を読み、心から供養をしなさい」と諭されました。その結果、目連尊者の母親は餓鬼道から救われたのです。これがお盆のはじまりです。 では、なぜ目連の母親は餓鬼道に堕ちたのでしょう。それは、家の財産を他の人に乞われても、我が子に少しは残しておこうと物惜しみしたためでした。母親は子供を思うが故にとった行いによって、餓鬼道で苦しんでいたのです。

供養と誓いのお題目

私たちの両親やご先祖さまも、私たち子や孫のために知らずのうちに他人から恨みをかったり、他人を悲しませたりしたこともあったかもしれません。

お盆には、お帰りになるご先祖さまを家族みんなでお迎えください。そして、お寺で営まれるお盆の法要に参列し、餓鬼界で苦しんでいるかもしれないご先祖さまや両親のために、供養のお題目をお唱えしましょう。 ご先祖さまへ感謝と報恩を捧げるとともに、いのちを受け継いだ自分の人生をしっかりと生きていく気持ちをご先祖さまに誓うこともお盆の大切な意味ではないでしょうか。

皆さんが手を合わせるその姿に、ご先祖さまも安心して霊山へと戻られていくことと思います。

お寺からのお願い  
お墓参りに持参したお供物は必ずお持ち帰りください。腐敗したりカラス等に荒らされる原因となります。 ご先祖さまに静かにお眠りいただけますようお墓はきれいに保ちたいものです。皆様のご協力をお願い申し上げます。

暮らしに生きる宗祖のお言葉 第2回 水の信心

魚の子は多けれども魚となるは少なく、
菴羅樹の花は多くさけども、菓になるは少なし。
人も又此の如し、菩提心を発す人は多けれども
退せずして実の道に入る者は少なし。

うおのこはおおけれどもうおとなるはすくなく、
あんらじゅのはなはおおくさけども、みになるはすくなし。
ひともまたかくのごとし、ぼだいしんをおこすひとはおおけれども
たいせずしてまことのみちにいるものはすくなし

『松野殿御返事』1269年 日蓮聖人55歳

禁煙を宣言しては三日坊主、ダイエットを始めては三日坊主…。どなたにも経験があるのではないでしょうか。勢いで始めても、継続するのは難しいことです。

魚はたくさんの卵を産みますが、成魚になるのはわずか。菴羅樹(マンゴー)も多くの花を咲かせますが、実を結ぶものは多くありません。冒頭に掲げたご遺文は、「人間もこれと同様で、仏道を求める人は多いけれども、貫き通して真実の仏の道に到達する者は非常に少ない」という日蓮聖人の嘆きです。仏の心に目覚めるには、一時的に燃え上がる火の信心ではなく、水が絶えず流れるように信心を持ち続けることが大事だと示されているのです。

「いま自分にできること。頑張ればできそうなこと。そのことを積み重ねていかないと遠くの大きな目標は近づいてこない」とは、大リーグで活躍するイチロー選手の言葉です。あのイチロー選手自身が「努力せずに何かできるようになる人のことを天才というのなら、僕はそうじゃない。人が僕のことを、努力もせずに打てるのだと思うなら、それは間違いです」と話しています。

そして、菩提心とは、自分よりもまず他の人を救おうと願う心のことをいいます。ふだん周りの人のことを考えて生活できているでしょうか。「自分さえよければ」「余計なつながりはもたない方が無難」「おせっかい≠ニでも言われたら大変」。そのような思いが、人と人との関係が希薄な無縁社会を色濃いものとしています。

東日本大震災では誰もが、被災地のためにできることを考えました。これこそが菩提心です。その菩提心を三日坊主になることなく抱き続けることが大切なのです。

日蓮聖人が人々の苦しみを自身の苦しみとして受け止められたように、周りの人々に寄り添う心が今の社会に求められています。

知っておきたい仏事のマナー 第2回 仏壇

今回は、日蓮宗が編集した『信行必携U−日蓮宗のおしえ−』をもとに、仏壇のまつり方を説明します。

仏壇とは本尊壇のことをいいます。本尊とはどの宗旨・宗派にもある、信仰の対象・礼拝の中心となるものです。ですから、仏壇の最上段中央には日蓮宗の本尊である大曼荼羅ご本尊を奉安し、宗祖のご尊像を安置する場合には、ご本尊の前にします。ご先祖のお位牌は中段に安置し、ご本尊の妨げにならないようにしましょう。

お水茶碗(茶湯)・お仏飯・お供物などは、ご本尊・ご先祖ともに等しく受け取っていただく気持ちでお供えください。数や量よりも新鮮な物をお供えする心がけが大切です。

花瓶・線香立て・ローソク等は、お仏壇を荘厳するための仏具です。お仏壇に合った型で揃えてください。花瓶とローソク立てが一対でない場合には、お仏壇に向かって左に花瓶、右に燭台を配置します。

近年、住宅事情などによってさまざまな種類の仏壇が揃っていますが、基本的なまつり方は変わりません。命のつながりを象徴する仏壇を、正しく清らかに保ちましょう。

教えて!日蓮宗

問:合掌にはどんな意味があるのですか?
手のひらを隙間なく合わせることを合掌といいます。両手を合わせてほかに何もできないことを示し、一心に祈る礼拝の姿なのです。
インドでは、右手は清浄(神聖)、左手は不浄を表します。この二つの心が合わさることによって、仏さまと私たちが一つになれるといわれています。


問:日蓮宗の信徒ですが、他宗の寺院や神社へお参りしてもいいのでしょうか?
問題ありません。法華経の教えは、すべてを包み込む教えです。日蓮聖人が表された「大曼荼羅御本尊」には、他宗の開祖や神々の名前も書かれています。
ただし、その中心はお題目です。お題目が信仰の中心であることを忘れず、ご参拝ください。

日蓮宗公式ホームページ内の「仏教・仏事Q&A」から転載しています。

行事案内

◆施餓鬼大法要 7月1日(日)
午後3時から大法要を営みます。お申し込みになられた仏さまのお塔婆を、市内各寺院のご住職ご出座のもと、ご回向いたします。
法要を前に午後2時から、本年は池田順覚上人(玉川寺住職)に法話をしていただく予定です。
新盆を迎えられる仏さまのご遺族には、お焼香を最初にしていただきますので、ぜひご参拝くださいますようご案内申し上げます。
新盆出席者の方は、お座席を確保しますので、事前に人数をお知らせください。

お塔婆のお申し込み
準備の都合上、昨年どおりにお書き上げいたします。変更・追加される場合は、6月15日までにお電話・FAXにてご連絡をお願いいたします。
お塔婆料 一本 金三千円也
お施餓鬼料は一家につき 金二千円からお納めください。
◆ほうろく灸 7月27日(金)
頭に「ほうろく」をかぶせ、火のついたお灸をのせて祈祷を行います。人の脳天に住み難をもたらす鬼を退治するいわれがあり、頭痛・肩こり・夏バテなどにも効果があるようです。毎年土用丑の日、午前9時から午後2時まで行っています。
◆日蓮大聖人報恩お会式 10月18日(木)
宗祖日蓮大聖人のご年回法要「お会式」を行います。
午後1時 諷誦文
午後2時 講談「日蓮上人一代記」 一龍斎貞山師匠
午後3時 大法要
午後4時 懇親会
諷誦文とは、霊位追善回向のための文章です。ご本尊さまのご宝前において日蓮大聖人の尊い御教えであるご遺文を拝読してご回向します。

諷誦文のお申し込み
申込書に仏さまの法号(戒名)または俗名(生前のお名前)を事前に郵送いただくか、当日午後0時半から午後1時までにご回向料を添えてお申し込みください。
諷誦文ご回向料 一霊位金千円也
◆摩天楼法話会
今年のテーマは「幸せになるための仏教の言葉」
【主催】東京西部社会教化事業協会
【会場】新宿常圓寺
【参加費】1000円
【時間】午後2時〜
第1回8月28日(火)三田村 昌鳳先生
第2回9月25日(火)アルボムッレ スマナサーラ先生
第3回10月23日(火)ひろ さちや先生
第4回11月27日(火)池田 順覚先生
◆八王子市仏教会の催し
「平和祈念八王子とうろう流し」が7月21日午後3時半から、市役所となりの浅川河川敷で行われます。
また、11月(日にち未定)にはお釈迦さまが悟りを開かれたことを記念する「成道会」が高尾山薬王院の仏舎利塔で営まれますので、ご参加ください。
◆いのり題目の日 東京西部宗務所
日時 10月26日(金)
12時 開場・イベント開催
2時 法話、法要
会場 杉並区堀之内妙法寺
参加費 2千円(お札・記念品等)
安穏な社会はいのちを大切にし、敬いあうことから始まります。心を込めてお題目を唱えましょう。

全国結集身延大会に参加しました

妙経寺聖徒団 毎年欠かさず47回 4/20〜21
妙経寺聖徒団はバスで身延山へ。久遠寺は全国から集う聖徒団の熱気に包まれました。三門から菩提梯につづく竹灯籠を前に唱題修行を行い、翌日は大本堂で同心のお題目をお唱えしました。

暦 -こよみ-

7月

1日
施餓鬼大法要・盛運祈願会(午後2時)
10〜16日
お盆棚経
13日
盆迎え火/16日 盆送り火
18日
報恩感謝会(午後2時)
27日
ほうろく灸(午前9時〜)

8月

1日
盛運祈願会(午後2時)
13〜16日
月遅れお盆棚経
13日
月遅れ盆迎え火
16日
月遅れ盆送り火
18日
報恩感謝会(午後2時)
28日
摩天楼法話会(新宿常圓寺)

9月

1日
盛運祈願会(午後2時)
18日
報恩感謝会(午後2時)
19〜25日
秋彼岸棚経
19日
彼岸入り
22日
秋分の日 彼岸中日
25日
彼岸明け 摩天楼法話会(新宿常圓寺)

10月

1日
盛運祈願会(午後2時)
18日
報恩お会式・報恩感謝会 (午後1時)23日 摩天楼法話会(新宿常圓寺)
26日
東京西部「いのり題目の日」 (堀之内妙法寺)

11月

1日
盛運祈願会(午後2時)
18日
報恩感謝会(午後2時)
27日
摩天楼法話会(新宿常圓寺)

12月

1日
盛運祈願会(午後2時)
18日
報恩感謝会・釜〆(午後2時)