妙経寺だより

寺報「妙経寺だより」創刊に寄せて

住職 小島正存

昨年は、3月11日の東日本大震災、また西日本の水害等大変な1年となりました。おけがはなかったようですが、檀信徒の数名が地震の被害にあわれ、当山の墓地では灯篭が4墓倒壊致しました。 大震災等災害物故者の大勢の霊位に対し日々朝のお勤めにてご供養申し上げております。 また、日蓮宗全寺院にて募金をお願いし、当山の檀信徒の皆様にもご協力をいただきましたことを心より感謝申し上げます。

さて、檀信徒の皆様にはお施餓鬼法要、お会式等の年中行事にご参加いただき、また日々お参りいただき誠にありがとうございます。

お檀家の皆様にはお寺からは春・秋のお彼岸の棚経・お盆の棚経でお家の方へお伺いして、その時々にお話しする機会がありますが、余りゆっくりとお話しできないことが多いように感じます。また檀信徒の皆様もお参りにいらしたときになかなかゆっくりとお話しする機会が取れないように思います。

当山の定例布教日として、毎月1日の盛運祈願会、18日の報恩感謝会(共に午後2時より午後4時)を開いておりますが、このときには、お経の前に行事に関したお話や、法話などゆっくり時間を取りお話しさせていただいております。

しかし、お仕事等でそのお参り日に参加できない方々のために、もう少しお寺のことや仏教のことをお寺よりお知らせするために、「妙経寺だより」を発行することと致しました。どうぞお読みいただきご意見等いただければ幸いです。

正月号とお盆号の年2回の発行を予定しております。家人には単発に終わらないようにと云われ、住職も筆まめでないのを自覚しており、どこまで続けていけるか心配ですが、精進して皆様に毎号お届け致したいと思います。

最後に写真の説明をさせていただきます。昨年の10月18日に行いました宗祖報恩御会式の清興として一龍斎貞山師匠に「日蓮上人ご一代記」を講談していただいた時の一枚です。貞山師匠には以前お施餓鬼法要のときに何回も講談をお願いいたしていましたので、ご記憶のある方もいらっしゃるかと思いますが、昨年より毎年お会式法要にて「日蓮上人ご一代記」をお願いしています。

御一代記の講談ですが、毎回お話しは完結していて、続けてお聞きにならなくても大丈夫です。日蓮聖人の生涯の一場面をわかりやすくお話ししていただけるので、皆様には毎年楽しみにしていただければと思います。

合掌

新年のごあいさつ

檀信徒の皆様には、日頃より格段のご協力、ご理解を賜り、心から御礼申し上げます。
昨年の諸行事等も滞りなく終了し、新たな年を迎えることができました。
本年も妙経寺の護持興隆に総代・世話人一同精進してまいりますので、引き続きのご協力をお願い申し上げます。

総代
小川喜一郎
大野勝三
渡部英之
黒井大輝
世話人一同

今年は辰年

昨年は東日本大震災をはじめ世界各地で災害が発生し、無念にも多くの尊い命が失われました。不安な年明けとなった方も多いことと思いますが、今日こうして新年を迎えることができたのも、脈々と命をつないでくださったご先祖さまのおかげです。お正月には菩提寺、お墓にお参りし、また、自宅のお仏壇に感謝のお題目を称えましょう。

「辰」から「龍」へ

さて、今年は辰年です。辰は漢音でシンと読みますが、日本語(訓読)して「たつ」と予備、想像上の動物である「龍」としての意味合いを持つようになりました。

この龍は仏法守護の使者として法華経にもしばしば登場します。 序品(じょほん・法華経第一章)などには、釈尊の説法を説くために集まってきた中に「夜叉乾闥婆阿修羅迦楼羅緊那羅摩ご羅伽…」とあげられ、天龍八部衆といわれています。
同じく序品に登場する「難陀龍王・跋難陀龍王・娑伽羅龍王・和修吉龍王・徳叉迦龍王・阿那婆達多龍王・摩那斯龍王・優鉢羅龍王」の八大龍王は法華経を守護することを誓いました。龍は雨を自由に降らせることから、古くから雨乞いの際に尊重されています。

また、龍は日蓮聖人のご遺文にも登場します。

矢の走る事は弓の力。雲のゆくことは龍の力。おとこのしわざは女の力なり

『富木尼御前御書』

このお言葉は、ご主人が身延山に参詣できたのは、妻であるあなたのお力ですよと励まされたお手紙に引用されています。 「矢が飛ぶのは弓の力によるものですし、雲が行くのは龍の力によるものです。そのように夫の行いは妻の力によるというのが人の世のならいです。煙を見れば火を見、雨を見ればそれを降らせる龍を見るように、いま富木殿にお目にかかりましたら、あなたとお会いしたように思われます」と述べられているのです。

祈りと行動を!

多くの問題が山積している昨今ですが、日蓮宗信徒である私達はどんな困難にも負けず、現世の安穏と未来の救いに祈りをささげ、世界の平和とすべての人の幸せをめざして精進しなければなりません。

復興に向けて奮闘する姿が連日報道されていますが、その陰には、悲しみに打ちのめされ立ち上がることの出来ない方もたくさんいるはずです。

龍が守護する法華経は慈悲の教えです。慈悲とは、他者の苦しみを共有し、これを取り除こうとする思いやりのこと。まずは小さなことからでも、自分に出来る事を行動に移してみてはいかがでしょうか。 正月のはじめに法華経をご供養申し上げようとなさるお心は、貴方自身によい果報をもただすでしょう−と日蓮聖人はおっしゃっています。素敵な1年になりますように。

暮らしに生きる 宗祖のお言葉 第1回 受け継いだいのち

我が頭は父母の頭、
我が足は父母の足、
我が十指は父母の十指、
我が口は父母の口なり。
譬えば種子と菓子と、身と影のごとし。

わがこうべはふぼのこうべ、
わがあしはふぼのあし、
わがじゅっしはふぼのじゅっし、
わがくちはふぼのくちなり。
たとえばたねとこのみと、みとかげのごとし

『忘持経事』1276年 日蓮聖人55歳


外見や性格だけでなく、行動やふとした時のしぐさ、食の思考にまで、自分に両親の血が流れていることを感じることがあります。

「歩き方、お父さんにそっくりねぇ」若い頃は親に似ていると云われると、なんとなく気恥ずかしい思いになったものです。

東日本大震災で母親を亡くしたある女性の話です。悲しみと絶望感にうちひしがれた彼女でしたが、「私の体の半分は母。母は私の中に生きている。投げやりに生きては母に申し訳ない」と考えるようになってから気持ちが少しずつ変わっていきました。母がいつも一緒だと思うと、自分を愛おしくさえ感じられるようになったと言います。

当たり前のようですが、私達には父母があり、その父母にもまた父母があります。そのように数えていくと、10代前で1024人、20代前では100万人に昇ります。私達の体には数えきれないいのちが含まれているのです。

日蓮聖人はお手紙のなかで「私の頭は父母からいただいた頭であり、私の足も十指も口も父母からいただいたもの。(その父母と私の関係は)譬えていえば、種子と果実、身体と影の関係と同じである」と、親子の密接な関係を示されました。 私達はつい1人で生きていると考えがちです。物事がうまくいっている時は“自分の力でやったこと”、苦しい時には“自分だけが大変なのだ”と思い込んでしまいます。しかし本当は、父母や先祖、周囲の多くの方々との縁の中に生かされているのです。

震災を機に、人と人との絆・つながりを取り戻すことの大切さが再認識されました。宗祖が“一切の財の中に第一の財”と申されたいのちを受け継いだ私たち。そのいのちをお互いが敬い合いながら生活することができれば、現代社会の殺伐とした世情はきっと和らいだものとなっていくはずです。

知っておきたい仏事のマナー 第1回 お焼香

ご葬儀や法事でお焼香をするとき、まず近親の方から順に立ち上がりますが、順番の譲り合いなどはせず、間を開けないように進みましょう。お焼香台が読経しているお坊さんより前にあるときは、正面に向かって左から進み、次のような順序で行います。

  1. 法要の導師をしているお坊さんに一礼。
    立って焼香するときは軽く一礼するか、合掌して仏前へ。坐って焼香する場合は、きちんと座り直して一礼を。
  2. 焼香台まで進み、一礼して焼香。
    日蓮宗では3回としていますが、多人数の場合は心をこめて1回で済ませましょう。
  3. 焼香が済んだら、成仏を祈って合掌、礼拝。
  4. 仏前に向かって右手に退き、導師に向かって一礼し自席に戻ります。

お線香を上げるときには日蓮宗では3本としていますが、お通夜など大勢の人が供養するときは1本をできるだけ香炉の奥の方から順序良く立てるようにしてください。お焼香もお線香も亡き人に供養を捧げるものですから、作法にのっとって真心で行いたいものです。

教えて!日蓮宗

問:仏壇には「ご本尊を奉安する」といわれますが、その「ご本尊」とは何でしょうか?
日蓮宗の私達が、信仰し、礼拝し、帰依する根本の対象です。
・もともと(本来)尊い仏さま(重)
・根本として尊敬し、崇拝する仏さま(根本尊重)
・すべてのものが本来もっている尊い姿(形)
これらを要約すれば「本尊」という二文字になるわけです。
問:具体的には「ご本尊」とは何を指すのでしょうか?
日蓮宗のご本尊は、日蓮聖人が世界で初めて紙の上に文字で書き表された「大曼荼羅」を指します。
日蓮聖人は、「日蓮がたましひ(魂)をすみ(墨)に染めながしてかきそうろうぞ」(経王殿御返事)とお述べになっています。
つまり、日蓮聖人が魂をこめて仏の世界を書き表されたものが日蓮宗の本尊なのです。

日蓮宗公式ホームページ内の「仏教・仏事Q&A」から転載しています。

第47回全国結集身延大会のご案内

今年も全国結集身延退会が4月21日(土)22日(日)、日蓮宗総本山の身延山久遠寺で開催されます。

この大会は、全国から2000名の方々が参加する団体参拝で、当山も結成大会から欠かさず参加しております。日蓮聖人は「吹く風もゆるぐ木草も流るる水の音までも此山には妙法の五字を唱えずということなし。日蓮が弟子檀那等な此の山を本として参るべし。此即霊山の契也」と、法華経を信仰する者は身延山にお参りするよう説かれています。お誘い合わせてご参加ください。

4月21日(土)  
8時30分
八王子駅前南口たましん前集合
13時50分
祖廟行事、廟参
下部温泉泊
   
4月22日(日)  
8時
団旗観閲式
9時
大本堂行事
17時
八王子駅南口着

参加費 28000円
募集人員 20名
※申し込み締め切りは4月1日です。お早めにお願いします。

お稲荷様大祭

当山に鎮守神としてお祀りしてあります農業・商業・家業・芸能などの神として知られるお稲荷様の大祭を営みます。 当日は参拝者・奉納旗納主の皆様にご祈祷を行い、開運福禄倍増をご祈念します。法要・毎月のお経(盛運祈願会)の後には、御神酒と粗飯を用意しておりますので、ぜひご参拝ください。

日時 3月1日
    午前10時受け付け開始
    午後2時法要
奉納旗奉納金 一旗1000円也

奉納旗は、会社名・商店名・個人名などでお申し込みください。お電話・ファックスでも結構です。準備の都合上、お早めにお願いいたします。

檀信徒の皆様のご家庭にお祀りしておられるおいなり様のお経に、本年は下記の日程でお伺いいたします。日時は後日、お寺よりご連絡させていただきます。

初午2月3日(金)
二の午2月15日(水)